社会福祉法人天神会 特別養護老人ホーム天神荘
介護福祉士・生活支援リーダー
Bisri Afna(ビスリ・アフナ)さん ・2012年来日
インドネシアにて看護師として2年間勤務した後、2012年度日本・インドネシアEPA介護福祉士候補者として来日。AOTS横浜研修センター(現在の光洋横浜研修センター)にて来日後研修を6カ月受講後、岡山県にある特別養護老人ホーム天神荘にて就労を開始。勤務しながら日本語と国家試験に向けた学習を続け、2016年に介護福祉士国家資格に合格。現在は同施設の正社員として生活支援リーダーとして、インドネシア人従業員18人の指導を行っている。
EPA事業への応募したきっかけと、日本に来てよかったことを教えて下さい。
日本へ来日をするきっかけになったのは、2011年の東日本大震災で起きた津波被害を見たことです。ニュースを見て、ボランティアに行きたいと思い調べていたところ、EPAプログラムを知り、別の形ではありますが日本の支援につながると思い、応募をしました。
日本はとても治安が良く、技術も本当にすばらしい点や、食べ物も健康的で美味しいものが多く、とても生活しやすいです。また、AOTS研修でいろいろな文化施設に行き、日本の文化もこれまで以上に好きになりました。まだまだ学びたいことがたくさんあります。コロナが落ち着いたら、いろいろな観光名所にも行ってみたいと思っています。
国家試験に合格するまでどのように勉強しましたか。
私の施設では、同じインドネシア出身の候補者が多くいるので、就労開始後の1年間は、日本語講師から受ける日本語クラスで日本語の基本を学習しました。
2年目からは、介護福祉の専門家から専門に関する勉強をするクラスがあり専門知識の理解を深めました。
3年目は国家試験に向けて、引き続き専門の先生からのクラスを受け、参考書や問題集に取り組んで苦手なところを質問して解決するようにしました。
現在、新型コロナウイルスの影響がある中で、どんなことに取り組んでいますか。
コロナ禍になって、施設では、レクリエーション等の交流活動や、施設外(スーパー等)に利用者さんと買い物に行く活動等ができなくなり、近所の散歩等、最低限のものになりました。感染対策として、利用者さんと接する際は、マスクとフェイスシールドを両方ともするきまりになっています。
また、スタッフの健康管理も、ルールの順守や栄養管理・水分補給等を記録するなど、徹底して行っています。
国家試験に合格した後、周囲でどんな変化がありましたか。
試験合格前までは、研修を受ける(教えてもらう)立場だったのが、国家資格を取得してからは、ミーティングでも発言を求められるようになりました。また、現在リーダーとして、後輩を指導したり、まだ日本語に不安のある後輩に必要な情報を伝えたりする立場になり、責任ある仕事も任せてもらえるようになりました。
また、これまで契約社員だったのが、正社員に昇格したため、給与がアップしたことや、休みも以前より多くとれるようになったことで、より働きやすくなったと感じています。国家試験の勉強が終わったことで、仕事に集中できるようになり、充実した毎日を送っています。これからも引き続き日本で仕事していきたいと思っています
これからEPA候補者になる人、就労を始める後輩EPA候補者に向けてメッセージをお願いします。
みなさん、これから3年間で、日本語や介護・看護の勉強をすることになります。きっとその中では、楽しいこと、悲しいこと、辛いこともあると思いますが、健康に気を付けて一緒にかんばりましょう!
※本インタビューの内容は、2022年1月28日時点のものです。