2025年3月12日(水)、国際シンポジウム「インドの最新労働事情と労使関係の新しい取り組み」を実施しました。
インドは、GDP等の指標が示す堅調な経済発展や豊富な労働力を有する一方で、産業・職種・地域などから見る労働需給のアンバランスがあり、将来的な人口高齢化、社会保障の未整備等、労使関係に関わる多くの課題を抱えています。
インドの労働市場の強化施策、雇用の安定供給等の労働事情や企業動向等にも触れながら、国連機関等の元専門家、インドの使用者団体、インド製造企業の雇用・労働問題に詳しい専門家をオンラインで繋ぎ、日本企業のビジネス活動に参考となる情報をご提供いただきました。
第二部のパネルディカッションでは、事前に頂いた参加者の皆様からの質問を基に、
インド国内の最低賃金等を含めた雇用状況、メンタルヘルス、女性への育児支援などについて議論し理解を深め、両国それぞれの取り組みや気づきを共有して頂きました。


日時 | 2025年3月12日(水) 13:30~16:30 |
---|---|
プログラム |
【第1部】 (講演1) (講演2) (講演3) |
【第2部】 参加者の皆様よりいただいた質問を基に、インド人の労働事情・労働環境を知るという観点で、以下の内容をメインにディスカッションを行いました。 ・インドの最低賃金事情・地域制や法律等・教育訓練事情 (パネリスト) 森 純一 氏、Ms. Parisha Singh、Mr. Satish Shanar Anand |
|
講師陣 |
【講演】 森 純一 氏 カーディフ大学博士課程修了、博士(社会学)。国内電機メーカー勤務を経てタフツ大学フレッチャー大学院にて M.A. (貿易政策・開発経済) 取得。2006 年より 2010 年まで、国連工業開発機関ベトナム事務所にてプログラムオフィサーおよび工業開発官として勤務。2010 年より、国際協力機構による「ハノイ工業大学技能者育成支援プロジェクト」に産学連携専門家として勤務。2020年より現職。専門は、職業訓練、技能形成。 |
Ms. Parisha Singh インド最古の全国的な使用者団体である全インド経営者機構(AIOE)に16年勤務。会員向けの能力開発プログラム実施の他、政府および国際機関との連携、政府の各種委員会等での業界意見の代弁や労働・雇用問題に関する提言を行っている。 |
|
Mr. Satish Shanar Anand 1984年よりHR/ER業務に従事。TATA、BIRLA、RPGなど、インドのトップ企業で人事に関する専門的な役職を歴任。これまでの豊富な経験から、全インド経営者機構(AIOE)においてもHRアドバイザーも務めている。 |