2023年11月29日(水)、国際シンポジウム「シンガポールの労働事情と労使関係の新しい取り組み」を実施しました。
シンガポールで活動する日本法人は約800社、在留邦人数も3万人を超えており、日本企業のグローバル化にとって重要な地域のハブとなっています。今年は、長らく続いたコロナ禍がようやく収束し、対面での活動が再開した一方で、世界各地での紛争、環境問題の深刻化、物価や賃金の上昇など、問題が一層複雑化しています。シンガポール国内では慢性的な労働力不足、人材の獲得が大きな課題となっており、特に高齢化問題は日本・シンガポール双方が抱える共通の問題と言えます。
今回のシンポジウムでは、最新のシンガポールの情報に触れながら、日本がシンガポールと協調して、ともに今後も発展していくために、どのような点に留意していかなければならないのか、シンガポール・日本双方の視点から、情報をご提供いただきました。
また第二部のパネルディカッションでは、事前に頂いた参加者の皆様からの質問を基に、
労使関係やシニア人材の活用、将来のキャリアプランニングなどについて、両国の事情を踏まえた内容を議論し、そこから生まれた気づきを共有して頂きました。
日時 | 2023年11月29日(水) 13:30~16:30 | ||
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プログラム |
【第1部】 「シンガポール使用者団体の取り組みと、最新の労働法制事情」 Edwin Lye (エドウィン・ライ) 氏 シンガポール経営者連盟(SNEF)労使関係・メンバーシップ担当 副事務局長 講演の概要はこちらからご覧いただけます 講演資料 (講演3) 「現地日系企業における人材戦略と課題」 今野 俊明 氏 TGグループ シンガポール本社 事業部長補佐、東京支社 人材サービス部長 講演の概要はこちらからご覧いただけます 講演資料 |
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【第2部】 参加者の皆様よりいただいた質問を基に、シンガポール人と強調して働いていくためのヒントを探るという観点で、以下の内容をメインにディスカッション致しました。 ・シンガポールの労使関係 (パネリスト) 森 純一 氏、エドウィン・ライ氏、今野 俊明 氏 |
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講師陣 |
【講演】
カーディフ大学博士課程修了、博士(社会学)。国内電機メーカー勤務を経てタフツ大学フレッチャー大学院にて M.A. (貿易政策・開発経済) 取得。2006 年より 2010 年まで、国連工業開発機関ベトナム事務所にてプログラムオフィサーおよび工業開発官として勤務。2010 年より、国際協力機構による「ハノイ工業大学技能者育成支援プロジェクト」に産学連携専門家として勤務。2020年より現職。専門は、職業訓練、技能形成。 |
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1994年シンガポール教育省に入職。シンガポール教職員組合事務局長を歴任し、2006年SNEFに入職。労使関係、公労使三者構成を担当し、会員企業に対するコンサルティング、情報提供等を担当している |
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シンガポール在住16年。2007年よりJAC RECRUITMENT PTE LTD(シンガポール)に勤務。以後、世界 50 カ国以上の市場に展開するグローバル人材ソリューションプロバイダーTGグループで勤務。オーダーメイドで革新的な人材ソリューションを提供している。 |