2021年7月13日(火)から2021年9月9日(木)の日程で、「使用者のための職場環境改善セミナー(英語名 The Program on Occupational Safety and Health Management and Work Environment Improvement)」をオンラインで実施しました。参加者は、バングラデシュ、カンボジア、フィジー、ガーナ、インド、ラオス、マレーシア、メキシコ、モンゴル、ミャンマー、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイからの合計22名です。
このセミナーは、主に使用者団体及びその会員企業の職場環境改善担当者を対象としています。職場環境管理に関する講義や見学を通じて、日本の職場環境改善、人事労務管理、労働事情等への理解を深めていただきました。職場環境の悪化は直接的に労働者の不満を引き起こすことになるため、特に製造業においてはどの企業ももっとも最初に取り組む課題です。職場環境の改善は使用者側が一方的に行うものではなく、そこで働く労働者と共同で考えていく必要があることを確認し、人間工学の観点から安全な職場環境を構築するための知識を身につけていただきました。
本分野は実践が不可欠な分野であることから、オンライン講義では参加者の理解度を促進するためZoomの投票機能を利用したり、グループワークを毎回行ったりするなど自分たちで考えてもらう講義を重視しました。また、企業の現場にカメラを入れ、リアルタイムのオンライン見学を実施し、画面越しに気になった点を質問できるようにするなど、オンラインであっても臨場感を感じられるように腐心しました。参加者からは「現場を見ることでより理解が深まった」、「実務で応用できる自信がついた」と、大変好評でした。