専門家の声 タイ(チョンブリ)

佐々木 達也 専門家
タイ(チョンブリ)
派遣期間:2023年10月~2024年9月
指導内容:自動車用高精度射出成形部品の製造効率化及びEV車用部品製造に関する指導

現地スタッフとのコミュニケーション

ソムタム

指導先企業では現地語のタイ語でコミュニケーションをとっています。始めは自分の思った通りに伝えたいことを伝えられず苦労しました。

タイ人スタッフは皆優しく、タイ語を教えてくれたこともあり今では会話に困らなくなりました。楽しく会話できるようになりタイ人スタッフとの距離も縮まり、月に1度はご飯に行くようになり、自分の知らないタイ料理を紹介してくれます。

紹介してくれるタイ料理は基本的にすごく辛く、辛い食べ物には強いと自信を持っていましたが辛すぎて食べられない料理もありました。辛すぎて驚く姿を楽しむタイ人スタッフを見て悔しくなり頑張って食べるようにしたところ、今では美味しく食べることができるようになりました。中でもソムタムというパパイヤを使ったサラダのような料理はお店により辛さが全く異なるので1口目は毎回、緊張します。

タイ人スタッフは、基本的に「この料理辛い?」と聞いても「辛くない!」と答えます。タイ人の辛くないは日本人にとってはすごく辛いので注文時に「ペッニンノイ(少し辛く)」と伝えることが大事です。
それでも辛い場合があるので注文時は「マイサイピッ(唐辛子入れないで)」と伝えることが無難です。

私はコミュニケーションをとることが苦手な方でしたが、タイに来てコミュニケーションの重要性を理解し楽しさを実感することができました。

現地での生活について

EVのトゥクトゥク

ラーブ

タイでは、電子マネーが普及していたりタクシーをスマホアプリで呼べたり、自分が想像していたよりハイテクで過ごしやすい国だと感じました。EV車の普及も進んでおり、EVのトゥクトゥクも走っており驚きました。

物価は上昇しており日本と比較し高い物が多くなってきました。基本的には市場で買い物した方が安く済みます。現在は、通販サイトが普及しており市場より安い物が多くありますが、靴を購入した際、左右でサイズが違うものが届いたり、全く別の靴が届くというリスクもあります。

食生活では、平日は自炊していますが、週末はデリバリーを利用しています。特にタイ料理は安く、1食約80バーツ(約320円)で食べられ、自炊するより安く済む場合があります。私はラーブという料理が好きで毎週ラーブの美味しい店を探すことが楽しみになっています。

タイでの生活は、物価の上昇を感じますが不自由なく過ごせる環境になっています。市場は減っていき、商業施設が増え、寂しくも感じますが日本ではできない貴重な経験ができ充実した派遣期間を過ごすことができています。

当寄稿は2024年7月17日発行の「AOTSメールマガジン No.178」で配信されました。