専門家の声 中国(天津)

今村公也 専門家
中国(天津)
派遣期間:2018年10月~2018年12月
指導内容:自動溶接ライン設備製作における生産性向上による省電力化に関する指導

現地スタッフとのコミュニケーション

私は今回の派遣先企業を訪問するのは2度目です。最初は2005年(13年前)滞在期間3週間で、今回は滞在期間90日です。初回は現地語が出来ず、現地スタッフとコミュニケーションが取れず、大変苦労した事を今でも鮮明に記憶しています。

今回の派遣では、スマホの活用を派遣が決定した時点で考え、乗り込みました。現地スタッフもスマホを携帯しているため、相互に翻訳アプリ機能を活用しています。

しかし、翻訳機では伝えたい日本語を正常に翻訳出来ません。そんな時には少し日本語のわかる現地スタッフが間違った翻訳を直してくれます。このやり取りを見て、現地スタッフが数人寄って来て私に中国語の発音を教えてくれました。再度挑戦、覚えたての中国語を他の現地スタッフに試します。この繰り返しで皆がいろいろな言葉と発音を教えてくれます。

設備打ち合わせ会議

今は、中国語で自分の自己紹介が出来るようになりました。派遣滞在期間に覚えた中国語と翻訳アプリでコミニケーションを取り、沢山言葉を覚えたことで、ローカルとの親交を深め国境を越えた友人が沢山出来ました。日本の事をもっと知ってもらうよう頑張ります!

現地での生活について

先に書きましたが、現地受入企業を訪問するのは、2度目で13年ぶりです。当然ですが環境変化が大きすぎて語りきれません。

私の宿泊している場所(天津市内)は北京オリンピック選手村の跡地で、ホテル前がグルメ街になっていて食事には不自由しません。日本でも馴染みの店名(大手の牛丼やハンバーガーのチェーン店)の他にも日本の大手をはじめとするコンビニも多数、周りは日本人が多く日本語でOKです。またローカルの食事価格は、天津では13年前と比べると約2~3倍ほどになっていました。

環境面も、昔とは比較にならないような清潔な街に感じました。特にトイレは水洗です。交通網の発達もすごく、電車・地下鉄・バスはスマホアプリで行きたい場所を簡単に検索出来ます。例えばどこのバス停からどのバスに乗って何処で降りるとか、現在乗りたいバスがどこを走ってバス停に何分頃着くなど、スマホで確認出来ます。

受入企業の15周年記念式典

天津市内の日系のデパートやショッピングモールへの買い物もこのアプリを使って、バスで一人で行動できます。もちろん地下鉄でも行けますが…!(片道:バスは2元(約35円)・地下鉄は4元(70円)・タクシーだと20元(350円)くらいです。)

気候は、今月(12月時点)から-10°Cと寒く、日本で買い込んで来たヒートテックがようやく活躍しています。

最後に、中国が変わった!…驚きです!

当寄稿は2019年2月20日発行の「AOTSメールマガジン No.95」で配信されました。