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Contents AOTSメキシコ同窓会・メキシコ競争力センターからの現地情報 ＊記事はAOTSメキシコ同窓会・メキシコ競争力センターからの情報を編集したものです。
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開発途上国の経済復興に挑む、ビジネス・パートナーシップの力
「be safe and strong together（共に安全に、強くあれ）」
AOTS は 62 年間にわたり途上国間の協力関係を促進し、「共に生き、共に成長する(Live in Harmony Together, Grow Together）」という使命の元、あらゆる逆境に直面しても団結し、前向きであり続けてきました。ですが、現在、世界中に蔓延する新型コロナ危機に対し、自国の経済を再活性化するためには、調和と成長だけではなく、組織のメンバー全員の安全と強化という、同じく重要な2つの要素も新たに追加しなければなりません。
我々が安全で強くあり続けるということは、我々は決してあきらめないということです。リーダーシップとチームワークを原動力として、明確な戦略と消費者ニーズの深い分析により直面する課題に対処していかなければいけません。これらにより、短期だけでなく中長期においても、競争力と収益性のために必要なレジリエンスを獲得できることになります。
メキシコ国内総生産（GDP）はこのパンデミックにおいて2021年の7月～9月期はマイナス成長を記録しました。おそらく10月～12月期もマイナスとなると予想され、景気後退局面に入ったとみられています。経済の先行きが不透明な中、大きな影響を受けているのが、メキシコの企業の98%を占めると言われる中小企業（Pymes）です。
このような事情を背景とし、AOTSメキシコ同窓会とメキシコ競争力センター（Centro de Competitividad de Mexico：CCMX）は、両機関の提携関係を活用し、メキシコ産業界において中小企業がその生産性を維持・向上できるよう、新たな事業を推進することにしました。
日本のAOTS、AOTSメキシコ同窓会、およびCCMXは、中小企業を支援し、競争における優位性を備えることができるよう5年前に覚書（MOU）に署名し、それ以降共同で様々な活動を行っています。「中小企業優秀賞2022(Premio a la Excelencia Pyme 2022)」と命名された新事業はその一環として行われます。
「中小企業優秀賞2022」は、そのリーダーシップ、チームワーク、戦略およびダイナミズムを通じてパンデミックの影響に向き合い、収益性、生産性、顧客満足度の面で十分な成果を挙げた、全ての中小企業を表彰するための事業です。
中小企業優秀賞2022の主な評価基準は次の通りです。
リーダーシップについて：従業員の安定した雇用を維持し、従業員を常に極めて積極的な姿勢に保ちながら、財務的に健全な経営を実現するため、経営幹部が特筆すべきコミットメントを行えているか。
チームワークについて：従業員のあらゆるアイデアおよびその創造性を活用し、コスト削減および売上の最大化のためのプロジェクトを推進出来ているか。
事業戦略について：顧客と消費者ニーズを満足させるため、あらゆる機会及び可能な限り全ての最適な技術的、物的資源を活用しているか。
全ての参加企業は、SNSを通じてその結果を周知することができ、事業活動維持に有用な組織の取り組みを共有する「リーン化変革ミーティング2022（Encuentro de Trasformación Esbelta 2022）」に参加することが出来ます。
また、特に優秀な組織には、メキシコビジネスカウンシル（Consejo Mexicano de Negocios）に属するメキシコ主要企業のサプライヤーとして認証される機会が与えられます。
中小企業優秀賞2022には、4つの審査過程が設けられています。全ての過程において、審査を受ける組織はその取り組みについてよりよい成果が継続して得られる助言を受けることが出来ます。この助言は、AOTSメキシコ同窓会の専門家およびメキシコビジネスカウンシルのメキシコ主要企業の幹部によって行われます。
中小企業向けに設計されたこの事業の主な目的は、私たち全員がチームとして働き、協力と協調の精神を持ち続けることで、コロナ禍による影響を軽減し、より迅速な経済の再活性化と、すべての従業員の雇用確保に貢献が出来ることを各企業経営者に理解していただくことにあります。
AOTSやCCMXの持っているネットワークは強固であり、この友好的なネットワークに属する私たち全員が、その成功に貢献できるように関わっています。私たちの地球は未来の挑戦に立ち向かうため、お互いに協力し合える組織を必要としているのです。
新型コロナ危機は程なく終結すると思われます。次の世代のために、より良い世界とより良い暮らしを手に入れるため、我々の力、粘り強さ、不屈の精神を経済が前進するための原動力としなければいけないのです。