松尾 康平 専門家
ケニア(ナイロビ)
派遣期間:2024年10月~2024年12月
指導内容:魚加工事業の立上げのための品質管理システム、生産管理システムの構築指導
『ケニアの生活と日々の発見-魚加工と新しい挑戦』
私は今回アフリカ・ケニアにて2か月間、現地での魚加工事業の工程及び品質管理の整備の指導に取り組みました。
私たちは急速冷凍機を活用して、ティラピアなどの淡水魚をより長期保存可能な形に加工しています。これは、ケニアの食文化における課題のひとつである流通面の問題を解決する試みです。
現地のパートナーと協力しながら、このプロジェクトを通じてタンパク質源の多様化・地域社会への貢献も目指しています。
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【会議の様子】
『ローカルフードと多彩な食文化』
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【血のソーセージとホルモン焼きカチュンバリ添え】
ケニアで特に気に入っているのが現地のお肉とお米です。お肉は野趣にあふれた食感が特徴で内臓なども下処理が丁寧にされており、味付けは“塩” か “トマト風味のスパイスとうま味調味料”かのほぼ二択ですが、非常に美味しいです。
カチュンバリ(ほぼサルサ)とよく合います。お米は日本のような食感ではなく、少しパサつくのが特徴ですが、現地のお肉のスープをかけて食べるとしっとりして美味しいです。
また、ケニアではアラビア料理や中華料理など、本場の味を楽しめるお店も多く、日本食以外で食事に困ることはほとんどありませんでした。多国籍な食文化に触れられるのも、この国ならではの楽しみだと感じています。
『現地の人々との交流:盆踊りイベント』
仕事の合間に現地の人々と交流を深める機会も多くありました。
その中でも特に印象に残っているのが、ケニアで開催された盆踊りイベントへの参加です。このイベントには日本人だけでなく、現地の方々も多く参加しており、文化を超えたつながりを感じることができました。
一緒に踊ったり、会話を楽しむ中で、普段の仕事ではなかなか見ることのできない現地の方々の素朴で親しみやすい一面を知ることができました。
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【盆踊りイベント】
『小さな気づきがもたらす学び』
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【市場の様子】
ケニアでの日々は、新しい文化や価値観との出会いの連続です。たとえば、現地の市場では価格交渉が当たり前で、最初は少し緊張しましたが、今ではそのやり取り自体を楽しめるようになりました。
また、人々の明るく前向きな姿勢は、異国での生活においても大きな励みになっています。
『健康と楽しみのバランス』
魚加工事業や現地の文化に没頭しつつも、健康には気をつけるようにしていました。
どうしてもタクシー移動が増える中、現地の食事は高カロリーなものが多いのでバランスを意識しながら楽しみ、週末はできる限り森林公園内などを散策するなど体調を崩さないようにケニアでの生活を満喫していました。
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【動物園のキリン】
当寄稿は2025年2月19日発行の「AOTSメールマガジン No.187」で配信されました。